今日は入庁から新人研修までのことを振り返ってみようと思う。
4月、入庁式の日。入庁式ではどの課に配属されるかが発表される。課によって雰囲気や職場環境は全く異なるので、本当にドキドキした。同期の間でも「〇〇課はいいらしい」「〇〇課は大変そう」と言った話題で持ちきりだった。
運命の辞令交付。僕はシティプロモーション課という課に配属されることが決まった。『聞き慣れない名前だけど、何か面白そうな響きだな』というのが僕の第一印象だった。意欲のある人が多いと聞き、楽しみになってきた。4月はどこの職場でも新人研修があり、僕の勤務する市役所でも1ヶ月近く新人研修が行われた。内容は公務員としての心構え、マナー講座、市の概要・歴史、人事・給与、人権問題などについて学ぶほか、現場研修も行われる。現場研修では福祉体験やごみ収集体験などをした。
新人研修は座って話を聞くものと、体を動かす現場研修の2パターンがあり、初めのうちは一日中ずっと話を聞き続けるパターンだった。もともと集中して話を聞くことが苦手で、学生時代には授業中によく居眠りしていた僕にとって、これはかなり辛い。しかし、講義の中で印象に残った言葉がいくつかある。その中でも特に印象に残った言葉は、「公務員は安定していると言われるが、それはなぜだかわかるかな?公務員は人々に奉仕するためにいる。公務員の身分が安定していないと、例えば災害が起きたときに公務員が職を失ったら、その地域を支える人がいなくなってしまう。公務員は、人々を支えるために安定を保証されている。このことを忘れないように」といった内容だった。地元で働きたいという思いだけでなく、両親を安心させる=安定も求めて選んだ公務員という道。だけど、その安定が何のためなのか。試験の時の想いとは別に、これも大切なこととして僕はその場で手帖に書き込んだ。今でもたまに振り返る。